気まずいとき
あ、ピントがあってないかも。
カフェで料理の写真を撮るとき、気まずさを感じます。
わたしはあまり飲食店で料理の写真を撮らないようにしているけど、座った席の光の向きとか加減がベストだと思ったときは、ついつい撮ってしまいます。
でも、たとえ店員さんに撮影の許可をもらっていても、気まずいです。
一緒にいる友人にも申し訳なくて、「ごめん、ほんとにごめん。ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ」と思いつつ、ササッと撮ります。
ほんとはちゃんとカメラのファインダーをのぞいて、立ち上がって、本気で撮りたいけど、なかなかできないのがつらいところです。
スマホで、しかも座ったままが精一杯。
でもやっぱり、美しくて、おいしそうだと撮りたくなっちゃいますよね。
そして、おいしいものを食べると気持ちが満たされます。
でも、この贅沢を、ふと後ろめたく思ったりもして、しんみりします。
しょんぼりするような世の情勢を知ったあととか、特に。
自分はなんて贅沢な環境にいるんだろう、大した人間でもないのに。
だから、おいしい、幸せ!と思ったあとは、感謝する。
それはちゃんと忘れずにいたいです。